カテゴリ:読書( 125 )

2017年 04月 01日
司馬遼太郎の関ケ原がおもしろい
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秀吉の病没前後からはじまる歴史巨編。

治部少輔vs筆頭家老家康の戦いは、複雑な要因がからんでいたことがうかがい知れる。

中でも興味深かったのは、秀吉の正室北政所と、彼の側室淀殿それぞれを慕う諸侯の対立。

中巻ではいよいよ合戦の幕開けが始まろうとしている様子が描かれている。

上杉景勝討伐はいわば名目で、その実は三成をおびき出す陽動作戦だった。

東軍西軍どちらにつくか、各大名の中での意見が対立する様が描かれており、家の中で、例えば兄弟で東西別れることもあったようで、それぞれ密使を送り込んだりなかなか興味深かった。

尾張の国はもともと農家が多く、家康の構える城も、石垣を組んだ程度の簡素なものだったとかで、東軍に参集した諸大名の宿泊所の簡素なつくりに、各諸侯が戸惑うシーンはなかなかおもしろかった!
商人気質の秀吉の絢爛豪華な城とは好対照なものだったのも一興
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by uminee_san | 2017-04-01 10:58 | 読書
2017年 02月 28日
The Target
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書かれた時代背景からか、バブルテイストがどことなく漂ってくるストーリーだったが、一級のテロリスト『成毛』を始末するため、元極秘機関のメンバー『加瀬』の心理描写は大沢節炸裂でいい!

テーマは今現在にも通じるものがありそうだ
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by uminee_san | 2017-02-28 04:49 | 読書
2017年 02月 11日
涙香迷宮

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2017年度版このミス国内編第1位。

本書で黒岩涙香という人物を初めて知ってビックリ!

当時のマルチタレントと言っても過言ではない活躍ぶりにはただただ驚かされました。

その中で彼の得意としていた『いろは歌』、これをボードゲームミステリの第一人者、竹本健治がうまく仕上げたなと、これまた驚き!

いろはを並べ替えて、こんなにさまざまな歌ができるとは!!
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by uminee_san | 2017-02-11 09:21 | 読書
2017年 01月 15日
静かな炎天

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吉祥寺のミステリ専門古書店《MURDER BEAR BOOKSHOP》のバイト店員で、その2階に事務所を構える《白熊探偵社》の調査員、葉村晶のシリーズ。

初めて読んだが、センスのいいユーモアミステリといった趣。女性版ダイ・ハードって感じか。

ラストの1編『聖夜プラス1』  クリスマスイヴの書店イヴェントで、目玉商品を取りに行く葉村の身に、次々と起きる面倒な依頼に思わず同情してしまいました・・書店オーナー富山氏を恨みたくなる気持ち、わかる!
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by uminee_san | 2017-01-15 11:28 | 読書
2017年 01月 14日
BLOOD ON SNOW
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対立する麻薬組織の一方の雇われ殺し屋、オーラヴは、自身の雇い主である、ホフマンの妻の始末を命じられる。妻コリアが不貞を働いているらしい。

オーラヴが殺害の機会をうかがうべく、普段の彼女の行動を密偵するうち、あろうことかコリアに惚れてしまう・・

オーラヴの葛藤するさまを描いたミステリー。

小編なので一気読みしてしまいました!

オーラヴは書字障害というハンディキャップを持っているということから、ギャビン・ライアルの『深夜プラス1』を思い出した。このミステリもアルコール依存症のヒットマンの葛藤を描いた傑作だが、それに通じるものがあるよう。
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by uminee_san | 2017-01-14 14:22 | 読書
2017年 01月 03日
XO

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キャサリン・ダンスシリーズ第3弾。

ダンスの友人であるカントリー歌手、ケイリー・タウンは、エドウィンという名のストーカーに悩まされていた。

そんななか、彼女の歌になぞらえた殺人事件が起きる。そこでストーカーであるエドウィンがまず疑がわしいということで、別件でレコーディング作業でフレズノを訪れていたキャサリン・ダンスが地元の警察とともに捜査に加わる。

キネシクスを駆使してエドウィンを聴取するが、困難を極める。そして、次の被害者が・・

捜査が手づまりになる中、ニューヨークから、彼女の旧知の仲であるリンカーン・ライムとアメリア・サックスを呼び寄せ、科学捜査の観点から事件を解明する。

ケイリー・タウンの父であり、かつてのカントリーの大御所であるビショップとの確執、ケイリーのファンである民主党の下院議員❝ウイリアム・デイヴィス❞の登場など、さまざまなエピソードを織り交ぜながら、ディーヴァーお得意の大どんでん返しへと持って行くところはさすが!

この小説のために書かれた歌詞が巻末に載っており、この曲が某サイトからダウンロードできるというのもまた凝った演出のひとつである。

この小説でも書いてあるように、音楽業界も、媒体の変化で厳しい状況だということを憂いているエピソーに、我々も改めて気づかされる。
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by uminee_san | 2017-01-03 20:24 | 読書
2016年 12月 18日
BJORNDANSEN2
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祝、このミス2017年度1位!!

ストックホルム市警警部、ヨン・ブロンクスは、銀行襲撃の犯人像をつかむため、兄で服役囚のサムを訪ねる。完璧な犯行から、初犯ではないと見立てたヨンが、かつての犯罪者リストから犯人を特定しようとするためだ。

しかし、防犯カメラの映像から、ヨンは仲間以上の親密な行動を見出す。このころから彼の中に心境の変化が表れたのではないか・・家族の絆へと思いを巡らせる瞬間。

彼の家族も、複雑な状況にあり、なんともいたたまれない感情が湧き上がってきたのではないか・・

とにもかくにも、この小説は家族との絆というものを考えさせられる一編であった。

そしてなにより、この小説は実際の事件をモデルにしているという点と、さらに驚くべきことに、作者がその事件の関係者であるという事実に驚かされる!!
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by uminee_san | 2016-12-18 21:35 | 読書
2016年 11月 25日
BJORNDANSEN

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暴力的な環境で育ったレオ、フェリックス、ヴィンセントの3兄弟。

やがて独立し、工務店を営む傍ら、裏では銀行強盗計画をもくろんでいた・・

その第一段階として、武器庫から軍用銃を盗み出そうと綿密な計画を練る・・

中盤で、子供時代の回想シーンが登場する。その中でレオが近所のワルガキにやっつけられた時、父親が喧嘩のやり方を教える。タイトルはそのシーンからつけられた?
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by uminee_san | 2016-11-25 10:23 | 読書
2016年 10月 28日
Burning Wire
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リンカーン・ライムシリーズ第10弾。

送電システムの異常により変電所が爆発した(アークフラッシュという現象らしい)。

電力網を操作する何者かによって引き起こされた攻撃だった。例によって科学捜査の天才リンカーン・ライムの登場となる!容疑者は電力会社もしくは電力作業に詳しい人物だと推測するが・・

一方で、過去に起きた事件の容疑者❝ウォッチメイカー❞がメキシコで目撃されたという情報がキャサリン・ダンスよりもたらされる。この後の展開がとにかく面白い!

さらにここでは、環境テロ組織"ジャスティス・フォー・・・"を巡って、ITを駆使するFBI捜査官"タッカー・マクダニエル"と、昔ながらの情報屋を雇って捜査をする"フレッド・デルレイ"とのライバル対決も見ものの一つだ!

とにもかくにも、今回もまたてんこ盛りの内容で面白さ爆発だ!
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by uminee_san | 2016-10-28 12:31 | 読書
2016年 10月 02日
ツバキ文具店
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鎌倉が舞台の、代書屋のお話。

依頼の内容によって、紙の材質、インクの種類、さらには書体まで(もちろん手書き)変えるという徹底した仕事は、依頼者にとって感動をもたらすのだなと感じました。

巻頭に鎌倉周辺の手書きマップが載っていることもポイントかな・・

「男爵」って、マフラーが似合うあの有名人がモデル?この男爵さんも、言葉は乱暴だが実はいい人だねー

もちろん、主人公の鳩子も、となりのバーバラ婦人も、素敵なキャラクターでした!
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by uminee_san | 2016-10-02 22:48 | 読書