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2008年 06月 07日
死神の精度
伊坂幸太郎著
文春文庫
346ページ
2008年2月10日第1刷

「千葉」という名の死神が主人公。。
死神というよりは調査員といったほうがぴったりくるかも。。
ある人物の死に関して、突然その人物の前に現れ、7日間その人物について調査をおこない、実際に「死」に値するかを見定めた上で「可」か「見送り」にするというのが千葉の仕事。。調査人物の最期はどんな迎え方をするかは「上層部」の担当のため、千葉本人にも知らされない。
千葉の言葉によれば、ほかの調査員はろくに調査もしないで「可」とするケースが大半らしいが、彼はまじめというか、人間によっぽど興味があるのか、7日間きっちりその人物につきまとうというのがおもしろい、しかも彼の現れる日は必ずといっていいほど雨が降っている・・。

彼は人間の死に関しては興味がないという設定で、ものすごく極悪非道なイメージを受けるが、趣味はCDショップでミュージックを聴くことや、ボキャブラリーが乏しいのか、旅行とか常識的なことがわからず常に「なんだそれは」と聞くところがいたるところにあって憎めないキャラクターになっています。。死神のくせにやたらと人間ぽいところが魅力
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by uminee_san | 2008-06-07 12:16 | 読書


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